『ハーバード白熱日本史教室』

すごく売れたというこの本、遅まきながら読みました。
ずいぶん前に新聞の書評欄で紹介されていて、読みたいなあと思っていたのです。
 
著者、若いです。
単純に、この若さでこのバイタリティで、ほんとにすごいなあ~と思いました。
でもなんだか、日本人じゃないみたいです。
う~ん、なんというか、こういう自慢みたいなの、日本人は書かないと思うんです。
 
全体に、彼女が自らの自慢話を語っているような感じがしてしまったの。
もちろん書いていることは事実なのだろうし
事実を書いているだけであって、それを自慢話と受け取るのは受け取る側の問題だろうし。
けどこういうのを自分で書いてしまうのは、やっぱり日本人っぽくないなあ・・・。
 
彼女のハーバードでの講義内容自体は
これを日本史として教えてしまってよいのか・・・という感じで
そっちのほうにもびっくり。
小学校とか中学校とかの総合学習の時間みたいです。
 
でも、まったく日本を知らない、興味もない人に
少しでも興味を持ってもらえるきっかけをつくっていると思えば十分その成果は出ているだろうし
専門の研究者を育てる授業ではないのだから、
こんなふうに楽しめる授業っていいのかもね。
 
実際、彼女の授業のやり方は
日本史としてどうか、という点をのぞけば
生徒に興味を持たせる、退屈させない取り組みとして、おもしろいなあと思いました。
 
なにより、彼女自身が、いい授業を行うために
「準備が重要」と言っていたのはそのとおりだと思います。
 
どんな仕事でもそうかもしれないけれど、
準備ってほんとに大事。
これでいいと思わず常により良いものを求めて、
準備怠らず。
 
心します。