「不機嫌な英語たち」吉原真里

半自伝的「私小説」とあるから、すべて事実というわけではないのだろうけれど、おそらく著者が本当に体験したことをほぼ忠実に書いてあるのではないかと思う。

とてもおもしろかった。

すべてのお話に、なんだか心がしんとなったり、じんとなったりした。ちょっとさみしい気持ちと言ったらいいかなぁ。

どれも良かったのだけれど、ニューヨークのクリスマスがいちばん印象に残ったかもしれない。ポロリと涙を流す真里さんの気持ちがわかって、私もその状況にいたら同じように涙を流すと思った。

外国語の習得に興味があって手にした本だったけれど、予想以上にいい本でした。