『あめつちのうた』朝倉宏景

運動神経ゼロの主人公 雨宮大地が、高校卒業後に入社した「阪神園芸」で甲子園球場の整備の仕事に就いて、成長していくお話です。

運動神経の良し悪しで、小中高校時代の充実度は決まるといってもいいのではないかと私も思っているので、
主人公がものすごいコンプレックスを持ってきたことには納得する。

さらに彼には、抜群の野球センスを持った弟がいて、その弟と比較しての劣等感や、
自分も高校球児だった父親が、弟にばかり期待をかけることへのやるせなさや、
そういうのもわかるんだけど、
でも共感したり応援したりできなかったのは、
彼を愛してくれる人がたくさん登場しすぎるところ。
あんた幸せじゃん!
顔もいいしさー。身長も168cmあったら充分じゃん。

もちろん、彼がこれだけの「自分を愛してくれる人」に恵まれるのは、
彼自身が頑張りやさんで心の優しい人だからなんだろうなぁと思います。

このお話に出てくるのはいい人ばかりでした。

でもごめんなさい。
おもしろくなかったです。

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