『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

本屋大賞受賞作品ということで読んでみることに。

なんか…ず~っとプロローグみたいな感じで、
いつ本編が始まるんだ…と思ってたら終わった感じ。
いくらなんでもファンタジーが過ぎる。
設定が漫画みたいで…。

ここまで複雑な家庭環境におかれて、ここまで真っ当に育つというのはあり得るのだろうか。
おそらく、主人公がどの親からも愛情を受けていたからということなんだろうけれど、
それにしても深みがない。

梨花さんが、あそこまで頑なに主人公を実の親から遠ざけようとしていたこともわからない。
自分が病気で、主人公の優子に新しい父親を見つけようとするところも
それでも血のつながった父親に連絡しようとは思わないんだなぁ…。
優子も血のつながった父親を探そうとも思わないんだなぁ…と、いろんなことが不思議すぎる。

登場人物すべてにリアリティーが感じられなくて、
心に迫るものがまったくありませんでした。
なぜ本屋大賞…?