読みやすさで言ったら、東野圭吾さんもそれは読みやすいですなぁ。
ということで読んでみることにしました。
そしてまたまた気づきました。これも読んだことある…。
ちょこちょこ記憶にあるフレーズが出てきたりするのだけれど、ほんとにちょこちょこで、どんな展開になるのかはまったく記憶がない。情けない…。
このお話が週刊文春に掲載されたのは1999年らしい。今から20年も前にこのお話が書かれたということに、とても驚く。
今でこそ、LGBTや性同一性障害という言葉の認知度は進んだが(理解が進んだとは言えない)、20年前の自分はまったく無知だったし、別世界のこととしか捉えていなかったと思う。
私がこの話の展開をまったく記憶していないのは、当時の私がジェンダーについてあまりに無知で、あり得ない作りごとのようにしか感じられなかったからではないか。
東野さんは20年も前に、なぜこのテーマを選び、どれだけ取材をしたのだろう。
ジェンダーの問題とアメフトメンバーの今と昔に絡めて、さらに殺人事件のなぞ。本当によくできたお話だと思う。
よくできてはいるけれど、何だか悲しい思いのすることでした。