『ジェイン・エア』

ジェイン・エア』。数日かけて読みました。
 
わたくし、この小説のことは全然知らなくて、映画化されていたことも知らなくて
最近読んだ林真理子さんのエッセー本の中で
自分くらいの世代の女性はかつてみんな読んで涙した、みたいなことが書かれていたので
そうなの?と、今さらながら探してみたのです。
 
で、読みました。
恥ずかしながら・・・涙しました。
 
若草物語』とか『赤毛のアン』とか『小公女』とか
そういうお話みたいな感じでした。
私が『若草物語』を読んだのは小学校6年生だったと思うけれど
それこそ当時、むさぼるように読んだものです。
 
私が知らなかっただけで『ジェイン・エア』もこれらのお話に負けないくらい有名なお話のようです。
まあ、私の挙げた3作品よりは対象読者の年齢は上だと思うけれど。
 
そこでまた考えました。
こういう、時代がちょっと昔で、でも10代前半くらいの女の子の心をぐっと掴んじゃうような小説って
海外作品ばかりだなあと。
私が知らないだけなのかもしれないけれど、
日本の作家の作品でこの手のものってあるのかしら??
 
・・・と考えていたら、
ありましたよ~
 
まさしく『キャンディ・キャンディ』ってそうじゃないですか?!
かつて日本中の女の子が夢中になったあの漫画は
主人公の女の子が孤児院育ちだとか、そんなに美人じゃないとかっていう設定も
その手のお話とそっくり。
しかもいじわるな姉弟が登場したり、ハンサムなお金持ちに求愛されたり、
とか乙女心をわしづかみにする設定がてんこ盛り。
その上戦争が起こったり、主人公が看護師という職業に就いて自立したり・・・と
なんと壮大なことでしょう!!
 
残念なのは、これが漫画だというだけでおそらく小説よりもその価値が低く見られているのであろうことと
日本人の手による作品とはいえ
舞台はやはり外国ということですね。
いやしかし、これだけ壮大な物語が漫画として成立していたということ自体が日本らしさ、なのかも。
 
『キャンディ・キャンディ』、懐かしいなあ。
子ども心に、あのラストは納得いかなかったものでしたけれど。