午前十時の映画祭で鑑賞。
数年前に、図書館のDVD鑑賞で観たことはあるけど、スクリーンは初めてです。
いや~ 名作でした!
DVDとは迫力が違うし、観ている私も成長したのでしょう。
菊千代が、百姓を仏か何かと思ってるのか!と叫ぶところが良かった。
彼ら百姓は単なる哀れな弱者ではなく、思っているよりもずっとしたたかなのだ。
野伏にも野伏の事情があるのだと思う。
悪人と善人。弱い善人を救うヒーロー。そういう世界でないところがいい。
人もたくさん死ぬ。
命乞いをする野伏も滅多打ちにして、こんなに殺さなくても…と思ったほどだったけれど、まだ戦地に赴いた人たちがたくさんいた当時、観客はどんなふうに観たのだろう。
雨の中の戦闘シーンは圧巻だった。
CGのない時代、これがすべてフィルム撮影だと思うと、圧倒される。
敗戦から10年も経たない日本に、どうやってこれだけの映画がつくれたのだ?
残念だったのは、台詞が聞き取りにくかったところ。字幕がほしいと思ってしまいました。日本映画なのに…💦
とにかく名作です。
スクリーンで観られて良かった。