チア☆ダン

「『女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』の真実」という本を読みまして。

映画化されて話題らしく、
しかも実話だというし、
学校の先生とか、部活とか、そういうものに興味があって読み始めました。

飛ばし読みでさささ~っと読めます。

読んで、
教育の限界というものを思いました。

間違いなく、この五十嵐先生はすごい先生です。
ぜったいにぶれない。
信念が揺るがない。
そこまで揺るがない信念をもっているということだけですごいことだと思います。

赴任からたった5年でチアダンス部を全米優勝させてしまったというのは
きっと奇跡の話なのでしょう。
その奇跡は、この五十嵐先生だからこそ成し遂げられたことなのでしょう。

でもその五十嵐先生でも、前任校では11年かかっても「納得のいく成果の出せないまま」だったのです。

いわゆる「荒れた」学校で、
家庭に問題をかかえる子や、警察のやっかいになる生徒が珍しくない学校。
そこでは11年かかってもできなかったことが
新しい赴任校ではたった5年で、はっきりとした形で成果を出せたのです。

資質。
こればっかりは、どれだけ熱意のある先生であっても超えさせることはできないのでしょう。
現実だけれど、読んでものすごくもやもやした気持ちになりました。

五十嵐先生がもう一度前任校に戻って
そこの生徒に、違う形でもいいから夢を持たせ、叶えさせることができたら、
間違いなく、それが本当の奇跡だと思います。