『ベルリンは晴れているか』深緑野分

おもしろかった。期待どおり。

タイトルがいい。
戦争ものというと、ほとんど日本が舞台のものを読んでいたので、ドイツというだけで新鮮だった。
そうよね。
第2次世界大戦って、日本とアメリカの戦争ではなくて、まずはヨーロッパだよね。

でもこれ、ミステリーなのですか?
というか、ミステリーにする必要があったのでしょうか。
最後、ジギの手紙で一気にいろんなタネ明かしがされるけれど、この終わりかたはどうかなぁと思ったよ。

でもホルンが生きていて良かった。
私はハッピーエンドのお話が好きなので、最後に希望があって嬉しかったです。
アウグステ、良かったね。

この作品は、第160回直木賞の候補になった作品だそうで、
その回の受賞作は真藤順丈さんの『宝島』という作品らしい。
読んだことはないのだけれど、かなり圧倒的支持での受賞だったらしく。
この『ベルリンは晴れているか』よりも高い評価の作品というのどから、読んでみようと思います(今さらですが)。

でも私の大好きな林真理子さんと浅田次郎さんはこの作品を推したらしいので、なんだか嬉しいことでした。

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