おばさまの正論

一泊二日で温泉に行ってきました。
平日なのでとてもすいていて、その旅館の宿泊客は数組。
私の泊まった部屋の隣は、60代くらいかなあと思われる女性客4人組だったのだけれど、
まあ賑やかなこと・・・
ずう~っとおしゃべりされてて、壁越しに話し声が聞こえてました(内容まではわかんないけどね)。
 
食事は部屋食ではなく食事処。
夜は私たちを入れて5組のお客さんがいたのに、
朝ごはんのときは3組になってました(なぜ?)。
 
私の背中越しのお隣がおばさまたち。
広い食事処に3組しかいないのだから静かなこと静かなこと。
そこにおばさまたちのおしゃべりが響きます。
聞くとはなしに聞こえてしまいますが、いろんなお話が次々。
ここだけではなく日本中あちこちに旅行されているみたい。
日本の中高年女性はほんとに元気だわあ。
 
そのお話の中で、知覧に行かれてときのことが出てきました。
特攻隊の記念館(?)みたいなところを見学されたことがあるようです。
そこの展示品らしい、特攻隊員の遺書の話になりました。
 
「すごい立派なのばっかりだったわよね。達筆でさあ」
「若い子があんなの書いてたなんて驚きよね」
「今の子には信じられないんじゃないの?」
「ああいう賢い子がみんな死んじゃったから、日本は駄目になったのよ」
 
そうなのかあ・・・。
 
「ほんとにさ、すごいわよね。帰りの燃料なしで突っ込んだわけでしょ?」
「特攻隊員はみんな次男らしいわよ。長男は家を継がなきゃなんないから特攻隊にならなかったんだって」
 
へえ、そうなんだあ・・・。
 
「安倍さんもさ、靖国なんて行ってないでああいうとこに行けばいいのよ。
 靖国の戦犯なんて、戦争中も美味しいもの食べて、命令してただけでしょ」
「そうよ-。行くとこ間違ってるわよねえ」
 
なるほど。その通りだよなあ、と背中越しの会話に思わず膝をうちたい気分。
 
安倍さん、不戦の誓いをするのなら、他に行くところがあるよ。
と、おばさまがたのお話にすごく納得した朝ご飯の時間でした。