地元の国立大学に行く機会がありました。
私立文系コースしか選択肢のなかった私には、
縁のなかった大学です。
大学の先生の講義を受けてきたのだけれど
びっくりするくらい話がわかりやすくて、
大学の先生なんてどんな話もわかりにくく話す天才、
くらいに思っていた私は、
ほんとに大学の先生?などと思ってしまったほど。
大学内は緑が多くて明るくてきれいで、
学食で談笑している学生さんたちもとても楽しそうです。
大学生ってやっぱりいいなあ。
私ももう一度大学生やりたいなあ。
この大学に通っていたらどんな感じだったのかなあ。
などと思って帰ってきました。
帰ってきてから、
待てよ、と考えました。
今日行った大学は、とてもきれいではあったけれど
私の大学時代、当たり前にあったものをまったく目にしませんでした。
立て看とか、ビラとか。
政治的な主張というものがまったく感じられなかったのです。
私の学生時代はちょうどPKO法が成立したときで
それはもう、その手のビラが学校内のどこにもべたべた貼ってありました。
立て看だって、拡声器をもって抗議している学生だって。
なにか思う学生がいたっておかしくないはずなのに、
思っていても主張しないのか
思ってさえいないのか
せっかく大学という場にいるのに
なんだか不思議に思ったことでした。