『いつか陽のあたる場所で』乃南アサ

小説新潮の今月号で、乃南アサさんの新シリーズを読んだ。
乃南さんの小説を読むのは初めてだったけれど、おもしろかったので彼女の単行本を図書館で探して、読んだのがこれ。

短編集になっているのでとても読みやすい。
最近Eテレの「ねほりんぱほりん」という番組で(大好き)、ホストクラブに通う女性たちを見たこともあって、
この本に出てくる芭子ちゃんのことが、なんだか身近に感じられた。

刑期を終えたということは、罪を償ったというとこのはずだけれど、
だからといって犯した罪がなかったことにはならないのだろう。
日本という国ならなおさら。

最後のお話で、綾香さんがパン屋の年下の先輩青年に怒鳴られているのを芭子がこっそり聞いてしまう場面では、涙が出て仕方なかった。

でもこれ、NHKでドラマ化されていたのね。
ちょうど私がテレビを持っていなかった頃だなぁ。
いくらドラマとはいえ、上戸彩飯島直子のふたりはちょっと…。
ふたりとも美人過ぎるでしょう!

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