大浦新太郎という人は初めて知ったのだけれど、実在の人なんですね。
事実をもとに書いたフィクションということだそうです。
さらさらと読めてしまうお話です。
文章の感じが「海賊と呼ばれた男」に似てる…。
主人公は、確かに「快男児」だと思うし、気持ちのいいほどに思い切った行動力のある人だと思うけれど、
この人の家族はたまったもんじゃないよなぁ~。
家族に相談するとかってことがまったくなくて、なんでも独断で決めちゃって、そしてすぐさま行動しちゃう。
最後にちょろっと、晩年は家族と穏やかに暮らしたっていうことが書かれていたけど、つくづく明治の男のお話だなぁって思ったよ。
逆に明治の女性のおかれた立場を考えて、私はその頃に生まれなくて良かったと思いました。