中日新聞の「この道」

中日新聞(東京新聞)の夕刊に連載している、「この道」というエッセイ。今は西村京太郎さんが書いているのだけれど、これがとてもおもしろい。
十津川警部シリーズの推理小説しか読んだことがなかったけど、こんなにいろんなことをしていた人なんだなぁ。
今は京都のお話をいろいろ書いてくれてます。おもしろいです。

コネの話は笑ってしまった。
政治家とのつながりで「典型的なコネ」の紹介をしたあと、
「こうした話の一番の問題は、日本人が、さして大きな不正と考えていないことである。けしからんと怒るより、自分もお偉方とコネがあればいいなと思ってしまうのである」と続く。

その変形が「水戸黄門」なのだという。

「ある所に、貧しくていじめられている人間がいる。金も力もないから、どうすることもできない。ところがある日、黄門さまとコネが出来る。さっそく黄門さまと印篭の大暴れで、たちまち苦労は解消してしまう。拍手喝采だが、よく考えて貰いたい。たまたま、黄門さまとコネができたからよかったのであって、コネが生まれてなかったら、永遠に、苦しみは続くのである」

声に出して笑ってしまいました。なるほど、その通り。

中日新聞の夕刊は読み物が充実していて、
今連載している「満天の花」という小説もいいし、元文春編集長の「文春の流儀」もおもしろい。

毎日楽しみです♪