先天性胆道閉鎖症

今日の夕刊に、「先天性胆道閉鎖症」の中学一年生の女の子の記事が出ていました。
病気を抱えながらテニスに打ち込んで、東海大会に出場するほどの選手になっているとか。

先天性胆道閉鎖症。

この病気のことは知っています。
私が小学生だったとき、読書感想文の課題図書だった「さと子の日記」という本がありました。
このさと子さんが、先天性胆道閉鎖症という病気でした。

「私の病気は先天性胆道閉鎖症です。どこのお医者さんも、とても難しい病気だと言います」

ところどころ、覚えています。
三浦友和山口百恵カップルに憧れたり、大好きな若い男の先生がいたり(その先生が担任になったときのことも日記にありました)。
確か、クリネックスネピアを用途(曜日だったかなぁ)で分けて持っていくこととか、そういう日常の普通の日記です。闘病日記というより、前向きな病気の女の子が日々を綴っているという感じだったと思います。

彼女が亡くなるときのことは、彼女のお母さんが書いていました。
「酸素マスクでも息苦しいから、酸素テントに入れてほしいと言います」
「お母さん、こんな弱い子を生んだんで苦労するね」

私はこの本で読書感想文を書きました。

今日の記事で、久しぶりに「さと子の日記」を思い出しました。
今も約1万人に1人がこの病気を持って生まれてくるなんて知らなかったです。
当時と違い、今は治療のしようがない病気ではなくなって、こうしてテニスをすることもできるのですね。
愛知県の加藤さん、病気というハンデを抱えながらは大変だけど、身体を大切に頑張ってくださいね。


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大学入試共通テスト

受験生の皆さん、お疲れ様です。

今朝の朝刊に、昨日の共通テストの問題と解答が出ていました。
世界史Bと日本史Bの問題を解いてみました。
ここ数年、毎年世界史Bを解いていますが、日本史Bは久しぶりです。共通テストになって、やってみようと思いました。
世界史でさえここ数年ほとんど勉強していないのですが、
なんと、今まででいちばんの出来。
こ、これは…。

共通テストになって、明らかにセンター試験とは問題の質が変わったと思う。
受験勉強として定着させるべき用語の知識がなくても、資料の読み込みと一般常識で解けてしまう問題がかなりあるではないですか。

日本史も世界史も、これまでのセンターだったら、本文を読まずにいきなり問に取りかかっていたけれど、今回は違う。特に世界史は、本文をしっかり読む必要があるので時間はかかる。でも読んだら答えがわかってしまう。

こ~れ~は~
受験勉強のやり方がずいぶん変わるんじゃないかなぁ。
日本史Bなんて、最後に教科書開いたのは四半世紀前では?という感じなのにそこそこ点が取れてしまった。

これがいいのか悪いのかはわからないけれど、共通テストに限って言えば、知識の暗記に掛ける時間を、大幅に減らしてよいということになるのだろうなぁ。

それにしても、問題をつくる人も大変であろうと、改めて思ったことでした。

ミニストップの「燒鯖押寿司」

これ、とっても美味しいです。
水曜日、家を出るのが遅れて気に入っている定食やさんに寄る時間がなく。
第2候補のお弁当やさんは水曜日が定休日で、仕方なくその隣のミニストップに行ったのでした。

さんざん迷ったあげく、燒鯖押寿司540円也を購入~

これがかなり美味しかった!
これ、普通に千円とかしてもよいのでは?
とっても気に入ったので、翌木曜日にも買ってしまいました。
さらに翌日、金曜日も勇んで買いにいったけどその日は棚になく…。別のミニストップにも行ったのになくて。

土曜日の今日、仕事は休みなのにミニストップに行ってしまいました。
今日は1個だけあったよ~

買えて嬉しい♪

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『小僧の神様・一房の葡萄』

少年少女日本文学館

志賀直哉
小僧の神様
網走まで
母の死と新しい母
正義派
清兵衛と瓢箪
城の崎にて
雪の遠足
焚火
赤西蠣太

武者小路実篤
小学生と狐
ある彫刻家

有島武郎
一房の葡萄
小さき者へ

いいものを読んだ。
図書館の子ども向けコーナーで見つけて借りてきたのだけれど、字は大きくて読みやすいし、短編ばかりなのも良かった。
どの作品も本当に良かった。

小僧の神様」と「清兵衛と瓢箪」「一房の葡萄」は、子どもの頃に読んだことがあると思う。「城の崎にて」は高校の国語の教科書にあったような…。

志賀直哉の作品は、どれもが「え?これで終わり?」というものばかりで、日常の一部をぱちんと切り取ったものみたい。
清兵衛と瓢箪」では、学校の先生や父親が、瓢箪が高額で売れたことを知って驚くところを見たいと思ったけど、そうでないのがこの小説のいいところなんだろうなぁ。物足りないけど。

小僧の神様」はおもしろかった。
志賀直哉小説の神様と言われているのね。
日常の、それこそ神様でなければ小説にしようなどと思わないお話を書いちゃうところが、神様と呼ばれるゆえんでしょうか。

有島武郎の「一房の葡萄」。
私も子どもの頃に主人公と同じような体験をしたことがある。
私の場合は絵の具ではなく消しゴムで、クラスの男の子が持っているプラスチックの消しゴムケースがうらやましくてうらやましくてたまらなかった。
そのケースにはお尻のところにプラスチックの刷毛みたいなものがついていて、それで消しゴムのカスを掃除するようになっている。
青い透明のケースに白い刷毛。ほしくてほしくてたまらなかったそのケースが、教室に落ちているのを見つけたとき、私はその子の机に戻すことをせずに自分のポケットに入れたのだ。

私と主人公の違うところは、その消しゴムがなくなったことを持ち主の男の子が何も気にとめなかったことだ。
彼だけではなく、誰も何も思わず、もちろん私に消しゴムを返せと言ってくる人もおらず、もとからその消しゴムなどなかったかのように過ぎていったのだ。

私はその消しゴムケースに自分の消しゴムを入れた。でも学校に持っていくことも、それを使うこともできないから、家に置いたままにしていたのだった。

私の最初で(おそらく)最後の泥棒です。ずっと忘れられません。

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『あめつちのうた』朝倉宏景

運動神経ゼロの主人公 雨宮大地が、高校卒業後に入社した「阪神園芸」で甲子園球場の整備の仕事に就いて、成長していくお話です。

運動神経の良し悪しで、小中高校時代の充実度は決まるといってもいいのではないかと私も思っているので、
主人公がものすごいコンプレックスを持ってきたことには納得する。

さらに彼には、抜群の野球センスを持った弟がいて、その弟と比較しての劣等感や、
自分も高校球児だった父親が、弟にばかり期待をかけることへのやるせなさや、
そういうのもわかるんだけど、
でも共感したり応援したりできなかったのは、
彼を愛してくれる人がたくさん登場しすぎるところ。
あんた幸せじゃん!
顔もいいしさー。身長も168cmあったら充分じゃん。

もちろん、彼がこれだけの「自分を愛してくれる人」に恵まれるのは、
彼自身が頑張りやさんで心の優しい人だからなんだろうなぁと思います。

このお話に出てくるのはいい人ばかりでした。

でもごめんなさい。
おもしろくなかったです。

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『少年と犬』馳星周

直木賞をとった小説、ということで読みました。

短編集です。
えぇ~なんというか…何度も泣いてしまったのですが、泣けたのですが…でも、つまらなかったです…。

なぜなんでしょう。こんなに泣けたのにつまらなかったなんて、初めてでは?

多聞という犬が主人公で、彼をめぐるいろんな人のお話。それぞれのお話はとても良くて(ラストのお話以外)、だから泣けるんだけど、いろんなことがあり得なさすぎる。

そもそも人が死にすぎる。
特に最初のお話は、まさか主人公(と思っていた)男性が、こんなにあっけなく死んじゃうとは思わなかったからびっくりしたし悲しかったよ。

出てくる人はみんなちょっと寂しい生活をしている人たちばかりで、だから幸せになってほしいのに、
多聞と出会って飼いはじめたことでちょっと幸せになれた感じがするのに、そのあとすぐに死んじゃう人が多すぎ…。
これじゃあ疫病神だよ…。

さらにこの犬が、予言者か魔法使いかというくらい、いろーんなことがわかって、できちゃって。
あり得ない…

泣けたんだけど、感情移入ができませんでした。
ごめんなさい。

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全日本フィギュア女子フリー

坂本花織選手!
素晴らしかった。持ってかれた感じ~

紀平選手ももちろん上手で、4回転をきれいに決めて、はぁーすごいなーと思ったけど、
坂本選手のスピード、気迫が心に響きました。

みんな、すごくすごくすごくすごくすごく練習しているんだと思う。

緊張の中で実力を出し切る演技をする、若い彼らを尊敬します。